自分自身の「感動体験」を開発基盤に|開発部開発課 モーターサイクル用品開発|2019年入社|林泰広 Hayashi Yasuhiro
自分自身の「感動体験」を開発基盤に|開発部開発課 モーターサイクル用品開発|2019年入社|林泰広 Hayashi Yasuhiro
思いをカタチにする

商品開発の喜び

「私は工業大学でロボット領域の学科を専攻していましたが、大好きなヤマハのオートバイに寄り添って「モノづくりにチャレンジしたい」とワイズギアを志望しました。もし縁がなかったら大学院に進もうと決めていましたので、ほぼ一択と言えるような就職活動でした。ですから、用品開発に向き合う毎日には大きなやりがいを感じています。
とは言え、学生時代に思い描いていたモノづくりは、いま思えば少し考えが浅かったかもしれません。それを気づかせてくれたのは、入社後に経験した営業と調達の業務でした。たとえば、私たちが開発した用品をお客様が手にとるまでにはいくつかのステップがあります。中でも販売してくださる販売店の存在はとても大きく、そして重要です。お客様はどのような疑問や要望をもち、それに関連した相談や質問を受けながらどんなふうにビジネスにつなげていくのか、その生感覚を持っているのは販売店の皆さんです。日々の営業活動の中でそうした方々と意見交換を繰り返すことで、新たな着眼点や重要な気づきを得ることができました。
一方で、調達の仕事からの学びはそれ以上に大きなものでした。私自身は用品の装着で笑顔になったお客様をイメージしながら開発に取り組んでいますが、モノづくりにはさまざまな制約が存在します。たとえば市場で1,000個しか必要とされない商品なのに、製造の最低ロットが10,000個ということであれば商品化は実現できません。また、開発の時期や期間についてもそれぞれシビアな条件が発生します。たとえどんなに素晴らしく画期的な商品であったとしても、お客様のもとに届けられなければ意味を成しません。そうした制約をパズルのようにくぐり抜けながら要件を満たしていく――。難しいことではありますが、私自身はさまざまなハードルを乗り越えて思いをカタチにしていくプロセスに楽しさを感じています。
思いをカタチにする商品開発の喜び
オートバイライフをもっと楽しく!

お客様の笑顔をひろげたい

私が恵まれていると感じるのは、豊富な経験をもったベテラン技術者と、同世代の設計者たちに囲まれていることです。各種のアドバイスやサポートを受けながら、それでも一人の開発者としての意志を尊重してもらえる環境です。ヤマハ発動機でオートバイ本体の設計をしていたベテランからの支援、そしてお互い課題を抱えながらそれらを一緒に乗り越えていく仲間たちの存在を心強く感じています。
開発者としての下地には、一人のライダーとしての、自分自身の感動体験があります。学生時代、最初のパートナーとなったセロー250にいろいろなカスタマイズを加えました。ヘッドライトやグリップの交換、ワイズギアのキャリア類やハンドルガードも自分で組み付けました。家族や友人たちとツーリングを楽しみながら、「便利になった。しかもスタイリッシュ。でも、もっとこうしたらさらに使いやすくなるかも……」、「見た目で選んだけれども、機能が思っていたより良かった。これは優れモノ!」といった経験が、いまの仕事の基本的な糧となっています。
用品開発に取り組んでおよそ1年半。自分の手でゼロから開発した商品が間もなく発売を迎えます。愛車に用品を装着したお客様が、「思い描いていたとおり!」、「いや、自分の期待や想像を超えていた!」と笑顔を見せてくれることを楽しみにしています。手に取った瞬間からワクワクがひろがる用品、装着して走って、お客様の喜びがさらに拡張される用品。常にそこを目指して開発業務に取り組んでいます。
オートバイライフをもっと楽しく!お客様の笑顔をひろげたい

ひとこと

「大好きなヤマハ製品に囲まれて楽しく業務しています」。趣味はオートバイ(ツーリング、カスタム)、クルマ、楽器演奏(トロンボーン、ドラム、ギター、ベース)など。「静岡はオートバイや楽器のふるさと。さらに模型メーカーなどもあり、モノづくりの文化が根づいた土地柄だと感じています。生まれ育った関東平野とは違って、ヤマハ製品が楽しめる海や山があり、一方で人ごみや満員電車がない。はい、自分にはぴったりの生活環境です!
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