国際VHFの機能紹介

国際VHFの特長及びDSC機能についてご紹介します。

いざというときの緊急通信ツール!
海の安心をさらに高める国際VHFトランシーバー

国際VHFトランシーバーは、仲間との連絡用だけでなく、緊急時に周辺の船舶へ音声で救助を求める緊急連絡用として使用できます。
さらに、プレジャーボートの安全航行に欠かせないDSC(Digital Selective Calling /デジタル選択呼出)による個別呼び出しや、GPS位置情報データの通信ができます。

国際VHFトランシーバーとは

156.025MHzから162.000MHzの周波数を使用し57チャンネルが使用可能です。
一般呼出しおよび緊急用の通信は、チャンネル16が使われます。
※使用可能なチャンネル数については、免許の交付時に指定されます。

日本で使用できるトランシーバーは、総務省の技術基準適合証明に合格した国際VHFトランシーバーに限られています。
トランシーバーには、携帯型と固定型があり用途に合わせて最適なものを使用してください。

船舶共通通信システム(国際VHF無線機)

国際VHFトランシーバーで使われる全ての57チャンネルをカバーし、外国船との交信も可能な世界共通の周波数を使用していますので、迅速な危険回避行動をとるために、船舶間で安全航行のための直接交信が可能な無線機です。
したがって、国際VHFトランシーバーを開局することにより、船舶の規模用途を問わない相互の通信ができます。

船舶の規模用途を問わない相互の通信ができます。

DSC(テジタル選択呼出:Digital Selective Calling)によるデータ通信機能

緊急時に遭難通報を発信することで、自船のGPS位置情報と遭難信号を周囲の船舶や海岸局に送信することができます。
※第2級海上特殊無線技士資格と船舶局の開局申請が必要です。

  • 船舶及び海岸局の呼出(個別呼出・グループ呼出・一斉呼出)
  • 船舶からの遭難通報の発信、GPS位置情報の送信
  • 他船のGPS情報を受信

世界中のシーマンたちから高い信頼を得ている
マリントランシーバーのパイオニア「スタンダードホライゾン」の国際VHFトランシーバー

ホライゾンシリーズの携帯型をハンディ、固定型をフィックスドマウントと呼びます。ハンディは全て水に浮くフローティングタイプなので、万一水に浸かっても安心です。

GPS(Global Positioning System)による自船の位置情報を取得

ハンディのHX890Jシリーズは、GPSアンテナを内蔵。
他のモデルは、オプションのGPSアンテナを取り付けることで自船の位置情報を表示し、DSC機能を利用してGPS情報を送信することができます。

夜間の使用も考慮!長時間発行する塗料とペンライント代わりのLEDを採用(ハンディシリーズ)

ハンディーシリーズは、フロントとリアの間の防水パッキンに高輝度長残光性蓄光顔料を調合。
(光の種類、照射時間により、残留発光時間が大きく変わります)
また、ペンライトの代わりに使用することもできる高輝度白色LEDを採用しました。

操作が簡単

新開発のイージー・トゥー・オペレート(Easy To Operate)に対応。操作がとても簡単です。

緊急連絡用チャンネルキーをワンタッチで

緊急連絡用のチャンネル16とチャンネル9にアクセスすることが出来る専用キーを中央に配置。
緊急時に簡単な操作で連絡できるよう配慮しました。

国際VHFトランシーバーを使用するには

使用条件

  1. 【国際VHFトランシーバーを使用するためには】第3級海上特殊無線技師以上の資格が必要です。
  2. 【DSC機能を使用するためには】第2級海上特殊無線技師以上の資格が必要です。
  3. 【国際VHFトランシーバーの無線局免許申請のためには】船舶検査を受けている小型船舶が必要です。

開局の流れ

国際VHF新規申請マニュアル