国際VHFトランシーバー

いざというときの緊急通信ツール!海の安全をさらに高める国際VHF

いざというときの緊急通信ツール!
海の安心をさらに高める国際VHFトランシーバー

国際VHFは、船舶局間・港湾局・海上保安局・所属団体海岸局との確実な連絡を可能にする
国際的な船舶共通通信システムです。
AIS(船舶衝突予防警報装置)やDSC(遭難通報)等の機能を搭載したモデルが、
船舶の安全航行を力強く支えます。

国際VHFトランシーバーとは?

156.025MHzから162.000MHzの周波数を使用し、船舶において遭難・安全通信・港務通信、電気通信業務、水先業務等に使う無線通信システムで、世界中 船種・用途問わずどの船とも交信ができるため「国際VHF」と呼ばれています。
遭難時の緊急通報や周囲の船舶との情報共有を可能にし、万一の際にも確実に助けを呼べる通信手段です。

国際VHFトランシーバーを使用するには、条件があります。
詳しくは、国際VHFトランシーバーを使用するにはをご確認ください。

なぜ国際VHFが必要なのか?

2022年の知床遊覧船の事故をきっかけに、船舶における安全通信設備の見直しが進んでいます。
海上では、通信環境が陸上とは異なり、携帯電話が届かないエリアも少なくありません。
携帯電話の通信が届かない沖合でも安定して通信できるため、海上での「命を守る装備」として注目されています。

補助金を使って、国際VHFをもっと身近に

国の安全対策強化にともない、国際VHFトランシーバーなどの通信機器導入に補助金が活用できる制度が整備されています。
対象となる船舶では、購入費用の一部を補助してもらえるため、「導入したいけど費用が気になる」という方にも安心です。
安全通信の強化を進めるチャンスとして、ぜひこの制度をご活用ください。

小型旅客船等の安全・安心確保推進事業

※予算の範囲に限りがありますので、早めのご申請をおすすめします。

主な機能

AIS(船舶自動識別装置または衝突予防警報装置)

AISとは自船の周囲のAISを装備した船舶の位置およびコースを確認することによって、衝突回避を支援することを目的としています。

AIS搭載モデルには「受信のみ」と「送受信両対応」の2種類があります。
GX6500Jは簡易AIS機能を保有しているAISクラスB (※1) です。
送受信機能を備えたモデルでは、自船の情報も周囲に発信できるため、他船からも自分の位置を確認してもらえます。
その結果、お互いが互いの存在を認識し合える「双方向の安全通信」が可能になります。
特に混雑した港湾エリアや夜間の航行では、大きな安心感をもたらします。

※1:AISでの位置情報の送信間隔は、自船の速度によって異なります。

  • 速度が2ノットを超えたときは30秒ごと、2ノット以下の時は3分ごと。

※速度が変化して送信間隔が変更になる場合には次の送信を行った後に、新しい送信間隔になります。
※船舶の情報(船名等)は6分ごとです。

船舶共通通信システム(国際VHF無線機)

国際VHFトランシーバーで使われる全ての57チャンネルをカバーし、外国船との交信も可能な世界共通の周波数を使用していますので、迅速な危険回避行動をとるために、船舶間で安全航行のための直接交信が可能な無線機です。
したがって、国際VHFトランシーバーを開局することにより、船舶の規模用途を問わない相互の通信ができます。

船舶の規模用途を問わない相互の通信ができます。

DSC(デジタル選択呼出:Digital Selective Calling)によるデータ通信機能

緊急時に遭難通報を発信することで、自船のGPS位置情報と遭難信号を周囲の船舶や海岸局に送信することができます。
※第2級海上特殊無線技士資格と船舶局の開局申請が必要です。

  • 船舶及び海岸局の呼出(個別呼出・グループ呼出・一斉呼出)
  • 船舶からの遭難通報の発信、GPS位置情報の送信
  • 他船のGPS情報を受信

その他機能

GPS(Global Positioning System)による自船の位置情報を取得

自船の位置情報を表示し、AIS(自動船舶位置識別装置※船舶衝突予防警報装置)と DSC(デジタル選択呼出装置※遭難通報)の機能を有効にするため、自船の位置情報を送信することができます。

操作が簡単

新開発のイージー・トゥー・オペレート(Easy To Operate)に対応。操作がとても簡単です。

緊急連絡用チャンネルキーをワンタッチで

緊急連絡用のチャンネル16とチャンネル9にアクセスすることが出来る専用キーを中央に配置。
緊急時に簡単な操作で連絡できるよう配慮しました。

夜間の使用も考慮!長時間発行する塗料とペンライト代わりのLEDを採用(ハンディシリーズ)

ハンディーシリーズは、フロントとリアの間の防水パッキンに高輝度長残光性蓄光顔料を調合。
(光の種類、照射時間により、残留発光時間が大きく変わります)
また、ペンライトの代わりに使用することもできる高輝度白色LEDを採用しました。

LINEUP

世界中のシーマンたちから高い信頼を得ている
マリントランシーバーのパイオニア「スタンダードホライゾン」の国際VHFトランシーバー

ハンディタイプ(携帯型)

自船から船外(海上)に離脱したとき、
荒天や夜間、また視界不良等の環境下でも速やかに救助を求められる携帯型

フィックスドマウントタイプ(固定型)

船体に設置して使用するタイプ
主に中・大型艇や、法定備品としての搭載を前提とする船舶向け

補修部品・オプション 国際VHFトランシーバーをより快適に活用するために

DOWNLOAD

プログラミングソフト「YCE08」

対応機種:GX6000J

プログラミングソフト「YCE08」は、GX6000Jのチャンネル名の変更のほか、各種設定やGPSログデータをパソコンに取り込むことができるソフトウェアです。

プログラミングソフト「YCE20」

対応機種:HX890J

プログラミングソフト「YCE20」は、HX890Jのチャンネル名の変更のほか、各種設定やGPSログデータをパソコンに取り込むことができるソフトウェアです。

※GX6500Jのプログラミングソフトはお客様自身では設定ができません。国際VHF取扱店にご相談ください。

国際VHFトランシーバーを使用するには

使用条件

  1. 【出力5W携帯型を使用するためには】第3級海上特殊無線技師以上の資格が必要です。
  2. 【出力25W固定型を使用するためには】第2級海上特殊無線技師以上の資格が必要です。
  3. 【国際VHFトランシーバーの無線局免許申請のためには】船舶検査を受けている小型船舶が必要です。

開局の流れ

国際VHF新規申請マニュアル