魚群を捉えるメイン機能
魚群や海底を捉える魚群探知機能はパルス方式とチャープ方式の2種類があり、GARMINの振動子の多くはチャープ方式を採用しています。
従来のパルス発信による魚探は、50kHz/200kHzなどの単一周波数を使用します。送信してから対象物にぶつかり跳ね返って受信するまでの時間差で魚群の位置や水深を測定しますが、エコー画像が広がり鮮明さに欠けるため、根付きの魚と海底が区別しにくかったり、魚群が重なって判別しづらくなります。
パルス方式…50kHz/200kHz ビーム角:40/10°
チャープソナーは専用の振動子から連続した周波数の音波を発射して精密な海中状況、海底状況を把握できます。従来魚探に比べて分解能が高く、魚群を個別に認識できるほどの精細さです。また漁礁などの根付きの魚群と海底の識別も判りやすくなります。
チャープ方式…80-160kHz ビーム角:24-13°
パルス方式は単一の周波数の範囲で短くエコーを送信するのに対して、チャープは周波数を変えながら長く送信します。
パルス方式の送信波形(200kHz)
チャープ方式の波形(80-160kHz)
周波数を変化させるチャープ方式はパターンマッチング処理により重なっている魚群を識別して表示したり、走行泡などのノイズを除去したりすることで、海底や魚群を鮮明に表示することを可能にします。
ハイチャープ
浅い水深に適した周波数域のCHIRP/140~230kHz 前後
ミドルチャープ
中層の水深に適した周波数域のCHIRP/80~160kHz 前後
ローチャープ
深い水深に適した周波数域のCHIRP/40~70kHz 前後
異なる2つの単一周波数を分割表示することは魚群探知機の一般的な機能ですが、GARMINではチャープを分割表示をすることも可能です。※チャープのデュアルチャンネル機能を備えたチャートプロッターと振動子に限ります。
ローチャープで深場の海底の状況を捉えつつ、ハイチャープを併用することで、浅い水深の魚群も確認しやすくなります。