さらりと脂っこい噺

車のオイルへのこだわりと同様、マリンには水上専用の純正オイル

さらりと脂っこい噺[エンジンオイル]

さらりと脂っこい噺

“脂っこい”でピンときた勘のいい方、ご名答です。今回はエンジンオイルの話。
さて、マリン用のエンジンオイルについて考える前に、今回も車とボートのエンジンの使われ方を比較してみよう。
車を運転するときに、アクセルペダルをベタ踏みという状況はかなり少ないのではないだろうか。もし日常的にその状況がある人は諸々お気をつけいただきたい。

一方、ボートは、スロットル全開で目的地までまっしぐら、なんてシーンは日常茶飯事。車では信号につかまることもしばしばだけど、大海原にはそれもない。
さらにボートの場合はトローリングや流し釣りなどのように、低速で延々とエンジンを回し続ける場合も結構ある。こういう状態でエンジンを稼働し続けると、しかも低水温の時に続けると、どうしても水分が蒸発しにくくなり、オイルが薄まってしまうという現象が起こる。さらに塩分を含んだ水が入り込む余地が絶対的に大きいのも、ボートのエンジンの特徴。
それらの状況を鑑みるに、ボートのエンジンには耐摩耗性と耐腐食性に優れ、希釈されてもそれなりに粘ってくれるオイルが最適、ということになる。どうやら陸上用の高性能オイルとは、求められる性能が違うようだ。

かようにしつこい油の話ではあるけれど、簡単に言ってしまえば「車用の高級オイルを使うより、マリン専用オイルを使ってさえおけば安心」っていう、なんのことはない、さらりとシンプルな話である。さらに、メーカー推奨の純正オイルの使用をお勧めする。それなりに意味があるから。

「船外機のオイルなんて入ってりゃいいや」とうそぶく人もいるかもしれないけれど、概して車へのこだわりが強いボートオーナーさんは、車のオイルへのこだわりと同様、ボートのオイルにもウルサい、というのは筆者の私見。

ラインナップ

オイル

関連商品

メンテナンストップ