膨脹式ライフジャケットのメンテナンス・保管方法

膨脹式ライフジャケットのメンテナンスや保管方法についてご説明します。

膨脹式ライフジャケットメンテナンス保管方法

点検やガスボンベの交換方法、お手入れの仕方や安全な保管方法を知ろう!

お手入れ

ふだんの清掃

カバー布の汚れ及び塩分等が付いている場合

  1. ①膨脹装置に水が入らないように注意して真水で洗い流します。
  2. ②陰干しして十分乾燥させて下さい。

軽い汚れが付着した場合

  1. ①ガーゼを中性洗剤に浸し、軽くたたくようにして洗います。
  2. ②真水に浸したガーゼで洗剤を取り去ります。
  3. ③陰干しして十分に乾燥させて下さい。
《 ご注意 》
水感知式の膨脹装置に水がかかると装置が作動し膨脹する恐れがあります。
洗濯機で洗ったりもみ洗いをすると、ウレタン引布に亀裂が入る恐れがありますので、避けてください。
洗浄の際、ガソリン等の溶剤は使用しないでください。
直射日光に当てたり、電熱器・熱風で乾燥させないでください。ライフジャケットの劣化、変形の原因となります。

「エア漏れ」がないか点検してみましょう!

  1. ❶ 補助送気管のキャップを外し、呼気を吹き込んで膨脹させます。

    ❷ そのまま24時間放置してください

  2. ❸ 24時間たってもエアが漏れていなければ異常なしです。

    ※エアが抜けていたら使用を中止し、製造メーカーへ送付願います。
  3. ❹ 完全に空気を抜き、ボンベを取り付け膨脹装置を点検した後、正しく折畳んで保管してください。

    ※空気を抜く際は、補助送気管のキャップを使ってください。

炭酸ガスボンベ・スプールの交換方法

水感知式の場合

水感知膨脹式ライフジャケットベストタイプ

水感知膨脹式ウエストベルトタイプ

手動式の場合

《 ご注意 》
膨脹装置を一度作動させると、炭酸ガスボンベ内のガスが無くなり使用できません。
炭酸ガスボンベは、膨脹装置にしっかりと締め付けてください。締め付けられていない場合は、作動しても炭酸ガスが漏れて気室が膨脹しません。

保管方法

安全な保管方法について

膨脹式ライフジャケットは、主要部分がナイロンとポリウレタン加工した引布で作られているので、高温多湿あるいは荷重のかかった状態におかれると劣化あるいは破損しやすいため、保管は下記の要領で行ってください。

  1. ①直射日光を避けて下さい。

  2. ②高温多湿を避け、換気の良い乾燥した場所において下さい。

  3. ③雨漏りのする場所、蒸気のあたる場所は避けて下さい。自動タイプの膨脹装置に水がかかると装置が作動し膨脹する恐れがあります。

  4. ④蒸気管、ラジエーターなど暖房装置の付近など高温の場所に置かないで下さい。

  5. ⑤燃料、オイル、溶剤のある場所は避けて下さい。

  6. ⑥他の物の下積みになる場所は避けて下さい。

  7. ⑦ネズミの害のある場所は避けて下さい。

  8. ⑧長期保管する場合は、ハンガー等に吊り下げて保管して下さい。

  9. ⑨ガスボンベは、高圧ガス保安法第二章製造一般則12条により常に温度40度以下の場所に保管して下さい。

《 ご注意 》
1年に1回、製造会社による点検を受けていただくようにお勧めします。

定期点検について

1年に1回、点検を受けましょう

放置しておくとボンベがこんな事に…。ボンベの錆が気室を傷つける場合がありますので、すぐに交換して下さい。
長くお使いいただくために日頃からお手入れを欠かさないようにしましょう。

※温気などで自然に膨脹装着が作動する場合がありますが、故障ではありません。
ボンベとカートリッジを交換すれば続けて使用できます。

1年ごとの点検について

1年に1回、製造会社による点検を受けていただくようにお勧めします。詳しくは、お買い上げいただいた販売店にてお問い合わせください。

製造後5年以上経過している製品について

製造後5年以上経過しているライフジャケットについては、JCIの検査官に検査うかがいを立て、指示を仰いでください。詳しくは、お買い上げいただいた販売店にてお問い合わせください。

購入後(交換後)3年以上経過した炭酸ガスボンベ・カートリッジ・ボビンについて

たとえ未使用であっても廃棄して、新しいものと交換してください。

ライフジャケット点検に関する連絡先

着用・使用時の際、少しでも「異常」がある場合は使用を止めて、直ちに下記製造会社に連絡の上、点検を受けてください。
装置及び部品の破裂等により重大な危険を招く恐れがあります。

【連絡先】
高階救命器具株式会社
フリーダイヤル:0120-360-329