静岡・長野「秋葉街道」

「秋葉街道」を巡る

この記事は、2012年11月以前のY'S GEAR CLUBの記事です。

SR400

女一人旅・「秋葉街道」を巡る

今回はSR400でいく春ツーリング。
桜の名所、秘境を訪ねて静岡から長野へ。
春気分を満喫しながら一泊二日で秋葉街道をとことん走ってきました。

秋葉湖から佐久間ダムへ、お花見ツーリング

春真っ盛り。ツーリングが気持ちいい季節ですね。そんな中、私も早速春ツーリングへGO! 今回は一泊二日で自然豊かな秋葉街道を走ってきました。秋葉街道(国道152号)は、静岡県浜松市から長野県上田市へつながる道。走る前からとにかくワクワク。桜がキレイだろうな~。マシンは味わいのあるフォルムが人気のSR400。タンクバッグやサイドバッグ、モデレートスクリーンなど、オシャレで便利な「ジャパンクルージング」アクセサリーを装着して、いざ出発です! 
はじめに向かったのは秋葉湖の千本桜。秋葉湖の桜は散り始めでしたが、佐久間ダムではちょうど満開の桜をみることができて大満足です。いや~、日本の風情を感じる桜は、本当に素敵ですね。次は県境の兵越峠(ひょうごしとうげ)を目指し、山道を走ります。峠に着くとちょっとした発見。県境で道路の舗装が変わっているんです。こんな発見も旅の面白さですね。

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秋葉湖に向かう途中、船明(ふなぎら)ダム付近には見事な桜並木が。見ごろをちょっと過ぎてしまい残念。

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天竜川をせき止めた秋葉ダムにより造られた秋葉湖。その湖畔(天竜川東岸)に約10kmに渡り、続くのが「千本桜」。ピンク色に染まる桜並木は、とってもキレイ。情緒あふれる風景です。

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佐久間ダムは天竜川の深い峡谷をせき止める、日本屈指の巨大ダム。この日は天気も良く、絶好のお花見日よりでした。

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佐久間ダムへの上り口には桜がいっぱい。春気分満点で爽快に走ることができました!

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標高1,165m。静岡県と長野県の県境がある兵越峠。浜松市と飯田市が毎年行っている「峠の国盗り綱引き合戦」は有名ですよね。さて今年はどちらが勝利するのでしょう。

いざ長野県へ、秘境の地・遠山郷を目指す

さぁ、静岡県から長野県へ。秘境といわれる山あいの里、遠山郷(とおやまごう)へ向かいます。林道をひたすら走って山を抜けると広がるのは雄大な景色。走るのがすごく気持ちいい~。そして信州に来たならやっぱりそばが食べた~い、とここでちょっとひと休み。手打ちそばで有名な「そば処信玄」でお昼をいただきました。あ~、おいしかった。元気満タンになって次に向かったのは、「日本のチロル」と呼ばれる「下栗の里」。標高800m~1,100mの傾斜面にある集落で、景観が素晴らしいんです。とくに山頂からみた雪が残る南アルプスの美しい姿は感動モノでした。これで一日目が終了。最後は本日の宿「いろりの宿 島畑」で囲炉裏を楽しみながら山国料理に舌鼓を打ったのでした。

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兵越峠を越えて静岡県から長野県へ突入。緑の山々に囲まれながら、走ります。

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そば処信玄。武田信玄が三河攻略の途路でのどを潤したといわれる信玄滝の横にあるお店。遠山の郷土料理が味わえます。

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地鶏でダシをとった名物の手打ち「地どりそば(ざる)」をいただきま~す。う~ん、おいしい♪地どりそば(かけ)も人気の一品。

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日本の原風景が残る地として観光客も多く訪れる下栗の里。「にほんの里100選」にも選ばれています。豊かな自然と素朴な雰囲気が新鮮な感じで、素敵。傾斜30度ほどの山腹を登ります。到着したときには、喜びもひとしお。

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梶谷川のほとりにある「いろり宿 島畑」。囲炉裏ばたで、山菜やヤマメの塩焼き、山肉(熊、猪、鹿)などの山国料理を堪能! ※写真の鍋は5人前です。

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大きな水車が宿の目印。私と比べてみると大きさがよくわかりますね!

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宿の前には吊り橋が。向かいの山の展望台までつながっていて、朝のお散歩にはぴったり。坂がちょっときつかった!

観光づくしの2日目、名物クロワッサンも堪能

二日目出発。秋葉街道を南へ進み、まずは大鹿村と飯田市の間にある地蔵峠でお地蔵さまにお参り。さらに先へ進んで大鹿村大河原にある「中央構造線安康(あんこう)露頭」へ。ここは、国内最大級の断層「中央構造線」が見られる場所。天然記念物にも指定されています。そのあとに立ち寄った「大鹿村中央構造線博物館」では、中央構造線のことをわかりやすく説明しています。私もしっかり勉強してきました。そして「塩の里 食事処ふじ」で腹ごしらえをしてから、標高1,424mにある分杭峠(ぶんぐいとうげ)へ向かいます。ここは「ゼロ磁場」といわれる世界有数のパワースポットとして知られる場所。確かに空気が澄んでいるようで、体が軽くなった気が……。やっぱり効果があるのかな~。パワーをいっぱいもらったあとは伊那市長谷にある道の駅「南アルプスむら長谷」へ。ここはガイドブックで見かけたクロワッサンが気になっちゃって。地元でも人気があるとか。さっそく買ってお味見です。うわぁ~、焼き立てですごくおいしい。いくつでも食べられそう~。幸せな気分になったところで、再びバイクを走らせ、最後の目的地「杖突峠(つえつきとうげ)」に向かいます。

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蛇洞林道を走り、標高1,414mにある地蔵峠に向かいます。

神々の棲む里、遠山郷のシンボル? 至るところで見かけました。上村川を横目に秋葉街道を疾走中です。

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地蔵峠には、名前の通りお地蔵さまが祀られています。手をあわせて先に進みます。

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これが天然記念物の「中央構造線安康露頭」。中央構造線は、大昔(恐竜がいた時代)にできた日本列島の骨組みを大きく組み変えた断層なのだとか。天然記念物をしっかり観察します。

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「大鹿村中央構造線博物館」で光る地層模型を見てお勉強。地層って神秘的な感じで、面白いですね。入り口には熊の剥製があり、一緒に記念撮影(笑)

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「塩の里」では展示室のほか、食事処を併設しています。二日目の昼食はココに決定!お店のオススメ、鹿肉ハンバーグ定食。

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大鹿村と長谷村の村境である分杭峠は日本で唯一の「ゼロ磁場」地帯なのだとか。マイナスイオンを浴びてパワーをチャージ。

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南アルプスむら長谷へ向かう途中にある美和湖。

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道の駅「南アルプスむら長谷」でお目当てのクロワッサンをパクパク。すっごくおいしかったです。

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おいしいパンでお腹もいっぱい。さあ、出発します!

長野の雄大な景色を楽しむ「杖付峠」の展望台

約30分で峠に到着し、喫茶店でひと休み。こちらは無料展望台があって景色も楽しめます。北八ヶ岳の山々や茅野市の街並、蓼科山。さらに左へ目線を移すと諏訪湖も発見! 大パノラマが一望できるこちらも立ち寄って損はないですよ。
今回の旅も日本の情緒や自然を堪能できて大満足です。ドレスアップしたSR400も行先々の街並にすごく合っていた感じ。さてそれでは帰りましょうか。また次回もお楽しみに。

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杖突峠にある喫茶店、「峠の茶屋」の無料展望台。ひと休みしながら景色も楽しめるおすすめスポットです。また素敵な場所をひとつ見つけちゃいました。

YAMAHA SR400
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