神奈川「箱根」

箱根を巡る

この記事は、2012年11月以前のY'S GEAR CLUBの記事です。

DS250

女一人旅 箱根を巡る

雄大な自然と豊富な温泉、そして多彩な観光スポットが揃う箱根。
旅先の定番として人気のこの地へ、DS250で行く晩秋の女一人旅。
それは、自分らしい走りと日本の秋を感じる、まさにジャパンクルージングな世界。

癒しのカフェに心ときめくミュージアム
立ち寄りスポットが充実

秋風に冷たさを感じるようになってきたこの頃。そこで今回、彼女が計画したのは本格的な冬を迎える前に楽しむ、日帰りのショートツーリング。向かう先は日本を感じる最もスタンダードな場所「箱根」だ。 彼女と旅を共にするのは「DS250」。クルーザーの風格を備えたスマートで美しいデザインに加え、扱い易く女性にもおすすめのマシンである。さらに彼女のマシンは、グリップやシートをはじめとするドレスアップパーツを装着し、より快適な乗り心地とカッコ良さを追求している。
御殿場I.Cからのルートで箱根へ向かい、まずはノスタルジックな街並が魅力の宮ノ下へと走る。到着したのは昼過ぎ、そこで駅前にある「NARAYA CAFE(ナラヤカフェ)」に入る。古民家を改築したこのカフェは、風情漂う雰囲気のほか無料の足湯もあり、かねてから彼女が行きたいと思っていた場所である。もちろん彼女も足湯につかりながら、おいしいランチで腹ごしらえ。癒しのひとときを過ごし、次の目的地「星の王子さまミュージアム」へ。

箱根登山鉄道「宮ノ下駅」にも立ち寄った。標高448mにある箱根登山鉄道鉄道線の駅である。

箱根登山鉄道「宮ノ下駅」すぐにある「NARAYA CAFE」。ホットドッグやスープなどの軽食も充実し、眺めの良いテラスもギャラリーも併設している。足湯につかりながら、ほっと一息をつく。

「星の王子さまミュージアム」で名作の世界観に魅了

「私も大好きな物語」と彼女がいう名作、『星の王子さま』。その作者サン=テグジュペリの生誕100年を記念して建てられたこのミュージアムへ彼女もワクワクしながら訪れる。エントランスを抜けるとそこに広がるのは、20世紀初頭のフランスを再現したおしゃれな街並。また、園内のところどころに季節の草花で彩られたガーデンを楽しめ、ゆったりとした時間の流れを感じることができる。展示ホールでは、サン=テグジュペリの過ごした部屋を見たり、『星の王子さま』の世界を堪能。そして、もちろんショッピングも思い切り楽しみ、「星の王子さまミュージアム」を後にし、一路仙石原へ。

箱根町仙石原にある「星の王子さまミュージアム」に到着。

「星の王子さまミュージアム」では、作者サン=テグジュペリの写真や手紙、愛用品などを見学。また、園内に広がる南仏のおしゃれな街並は、DS250もよく似合う。(※バイクの園内乗り入れは撮影許可を得ております。)

秋の風物詩と言われる「仙石原」を颯爽と駆ける

金太郎発祥伝説の山で知られる金時山。その南麓の標高700m付近に広がる高原が仙石原だ。遥か昔、芦ノ湖の湖底だったとされるこの場所は、神山の大規模な水蒸気爆発をきっかけに誕生したという。仙石原にある台ヶ岳の裾野に広がるススキは、箱根の秋の風物詩と言われるほど有名だ。黄金色に輝くススキが草原を覆う雄大な景色は、開放感と同時に秋独特の少しセンチメンタルな気分へと誘う。彼女もその景色を存分に楽しみながらDS250で仙石原を走り抜け、最後の目的地・大涌谷へと向かう。

ススキで一面に広がる仙石原の草原の中を走る。ススキの穂が風を受けて揺れ、キラキラと輝く様はとても幻想的な光景だ。

しばしバイクを停めて、景色を眺める。走り抜けてしまうにはもったないほど、雄大で美しい日本の風景が楽しめる場所だ。DS250で爽快に仙石原を走る。

自然のチカラと雄大さを感じる「大涌谷」

箱根山の約40万年に渡る火山活動の名残として今なお噴煙を上げる大涌谷。さらに雄大な富士山を展望できる場所でもあり、箱根を代表するビュースポットといえる。大涌谷は仙石原を作るきっかけとなった水蒸気爆発の火口跡で、岩肌から熱い蒸気や硫化水素が噴出する様子を間近で見ることができる。そして、ここの名物として人気なのが、地熱を利用して作られる「黒たまご」だ。早速ほおばった彼女も「大自然の中で食べるおいしさは、また格別」と満足そう。そして、箱根を満喫した一日に「また来てもいいかも」とつぶやきながら帰路を走り始めた。

大涌谷名物の「黒たまご」は食べると寿命が伸びるとか。散策路では火山活動を間近で見られる。