東京「台東区」

「たけくらべ」の舞台を訪ねて

この記事は、2012年11月以前のY'S GEAR CLUBの記事です。

東京「台東区」:写真
EC-03

女一人旅・文学を駆ける 樋口一葉「たけくらべ」の舞台を訪ねて

今回スポットを当てたのは女流作家、樋口一葉。
彼女の代表作である「たけくらべ」ゆかりの地を
エレクトリックコミューター「EC‐03」で巡った。

「たけくらべ」の世界を感じる

明治28年に「文學界」で発表された、勝気な性格の美登利と、僧侶の息子で内気な信如の淡く不器用な恋を中心に、思春期間近の少年少女の成長を描いた小説「たけくらべ」。5千円札の肖像でも知られる夭折の女流作家、樋口一葉の代表作だ。今回巡るのは、その小説の舞台となった東京都台東区。ナビゲートするのは文学好きの彼女、夏香。相棒は100%電気の力でエコな走りが楽しめると話題のヤマハ電動バイク「EC‐03」だ。彼女の場合はシートカバーでドレスアップ。フロントバスケットやカバーなど買い物にも便利なオプションパーツを取り入れて自分仕様に。コンパクトで扱いやすく、軽快に走れる所も気にいっている。その「EC‐03」で始めに向かったのが、千束(せんぞく)稲荷神社。「たけくらべ」前半に出てくる夏祭りの舞台だ。境内に入ると社殿の向かって左に一葉の胸像が建てられていた。

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千束稲荷神社にある樋口一葉の胸像。

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胸像下には一葉の筆跡による碑文がある。平成20年に氏子によって建立されたもの。胸像を見た後、拝殿にて参拝。

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一葉の生活を知り、深まる文学への興味

続いて今回のメインスポットである台東区立一葉記念館へ。建物へ入ると「たけくらべ」の未定稿や一葉が愛用したとされる文机など、様々な資料が展示されていた。また、一葉が住んでいた当時の町屋も再現。この頃の生活が「たけくらべ」にも色濃く反映されたといわれる。そして熱心に見学していた彼女が「これ知っている」と喜んだのが「たけくらべ」の鼻緒のエピソードが再現されたセット。そのほかの資料からも一葉の才能と文学への熱気が感じられ、彼女も「さらに興味がわいた」とご満悦。

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近代的な外観の一葉記念館。

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一葉の着物や手紙など、展示物に見入る夏香。

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記念館の面した一葉記念公園にある「たけくらべ」の記念碑。

豊富な種類でパリッと香ばしい「一葉煎餅」

記念館を出ると近くに「一葉煎餅」なる店を見つけた。ここは創業昭和27年の煎餅屋。昔ながらの味を守り続ける下町ならではのこのお店では、すべて手焼きで真心込めて焼いた煎餅が楽しめる。一葉煎餅や5千円を真似たお札せんべいがあり、土産にも最適だ。彼女も早速ほおばり、しばし休憩を楽しんだ。

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一葉記念館の裏手にある煎餅屋「一葉煎餅」。17種類ほどある煎餅やあられはすべて手焼き。

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煎餅屋「一葉煎餅」の目印看板。手焼きの一葉煎餅をパリッと食べる。

おなじみ「雷門」と新名所「東京スカイツリー」

一葉ゆかりの地を巡った後は台東区の観光スポット巡り。小回りがきく「EC‐03」は、道路が混みがちな区内もスイスイ進めてかなり便利だ。軽快に走りながら雷門で有名な浅草寺に立ち寄り、さらに話題の東京スカイツリーへ。自立式電波搭では世界一の高さを誇るこの建物。初めて間近で見た彼女もその大きさに圧倒されたよう。
「EC‐03」のスマートな走りを堪能しながら文学に触れて、遊んだ今回の旅。彼女にとって充実した一日となったようだ。

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浅草の象徴といえば、浅草寺にある雷門。浅草寺は東京都内最古の寺である。雷門から浅草寺へと続く仲見世通りは、この日も人で賑わいをみせていた。

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(左)浅草寺からも東京スカイツリーを見ることができる。

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エコな走りを体感しながら東京スカイツリーを目指す。建設中のスカイツリーをバックに「EC-03」と記念撮影。今回はウエストバッグ着用スタイルで。小物の収納にも便利だ。

TOURING MAP
YAMAHA EC-03