福岡「柳川・太宰府」

柳川・太宰府を巡る

この記事は、2012年11月以前のY'S GEAR CLUBの記事です。

MAXAM

歴女ひとり旅「福岡」 柳川・大宰府を巡る

日本の偉大なる詩人・北原白秋を生んだ風情あふれる柳川。
そして、悠久の歴史を持つ古都、太宰府へ。
歴女が「MAXAM」で走り、感じる福岡への旅。
そこには、心を満たす情趣あふれる時間が待っていた。。

白秋のふるさと・柳川、旅情豊かに川を下る

夏がやってきた。いよいよツーリングシーズンの本番である。モデルチェンジを機に、ビッグスクーター「MAXAM」を手に入れた彼女が、今回の旅の主役だ。
ライディングスタイルにもこだわる彼女は、ヘルメットやジャケットなど、機能面を重視しながらも女性らしさを感じるコーディネイトでMAXAMに乗る。また、自他ともに認める歴女(歴史好きの女性)でもある。そんな彼女が選んだ場所は、福岡県南部の「水の都」と呼ばれる柳川。『あめふり』『待ちぼうけ』などで知られる童謡作家のほか、詩人や歌人として日本の近代文学史に名を残す北原白秋の故郷でもある。また、有名なのが川下り。目的地にたどり着いた彼女も早速、愛車を降り、川下りを体験してみることに。
柳川の歴史や現在を唄あり洒落ありで語る船頭さんの案内。そして、川岸に広がる豊かな自然。どんこ舟に乗って、柳川の魅力に触れる約一時間の旅は想像以上に楽しい。舟から降りる彼女の表情も満足感で満ちていた。
川下りを満喫したあとは、江戸時代柳川藩藩主としてこの地を治めた立花家の別邸「御花(おはな)」へ。国指定名勝の庭園や歴史を感じる建物、国宝や重文を含む収蔵品などがあり、とくに彼女のような歴女には、見所満載だ。
その昔、城下町として栄えた面影を残す柳川は、情緒にあふれた街だ。MAXAMとともにその街並を楽しみながら次の目的地へ。

川下りでは、四季折々の自然のほか、所々で白秋の歌碑など見ることができる。市内に6ヶ所の乗船場がある。

堀割といわれる水路をゆっくりと進むどんこ舟。柳川市内全域に総延長およそ930kmにおよぶ大小の掘割が網の目のように巡り、歴史的文化遺産となっている。

(左上)御花正面玄関前。モダンな風景にMAXAMのデザインが映える。ヘルメットは花柄グラフィックがポイントのレディース専用モデル「YJ-5II ZENITH MOCA」、ジャケットは快適性に長けた機能派「2WAYエンデューロジャケット」でコーディネイト。(右上)立花家の迎賓館として建築。明治の色を強く残す西洋館。鹿鳴館の流れを組む伝統的な建物。

風情ある柳川のほとりでちょっと休憩。

道真公をまつる・太宰府天満宮、由緒正しき学問の神を訪ねる

柳川から一路、太宰府市へ。高速に乗れば、約一時間で到着となる。
今から遡ること1300年前。この場所には、九州全体を治める大きな役所が存在していた。それが「大宰府」だ。500年の長きに渡り、その役目を務めたこの地には、多くの史跡がある。その中で彼女が目指したのは、「太宰府天満宮」。学問の神・菅原道真公を祀る神社として知られる、人気観光スポットだ。
太宰府I.Cを降りると、目的地までの道のりを順調にMAXAMで走る。しばらく走ると、天満宮の境内へと続く石畳の表参道が見えてきた。数百メートル続くこの表参道の両側には、土産物やお茶屋などのお店がずらりと並び、賑わいを見せている。それを横目で眺めながら、彼女は境内へ入るために、愛車を停めた。
この旅の為に購入したYAJ04 STショルダーバッグを下げ、彼女はゆっくり歩いて境内へと向かう。木々や池で泳ぐ鯉を眺めながら境内を歩いていると、徐々に心が落ち着いてきたという。神社という場所に行くと不思議な力を感じるのはなぜだろう。
手水舎(てみずしゃ)に着き、水で清めて本殿で参拝。ただし、作法が正しくなくては意味がない。正式は二拝二拍手一拝。旅の前にしっかり調べてきたという。参拝が終わると「合格をお願いしました」と話してくれた。今、彼女は資格試験を目前に控えているのだ。これできっと試験も上手くいくに違いない。

(上)境内入口の鳥居の横に立てられている『太宰府天満宮の由緒』。太宰府天満宮についての説明が書かれている。

(左上)神牛の頭を撫でさすれば、知恵が付くといわれているらしい。(左下)心字池を渡って参道を少し歩くと、御本殿入口の楼門に。華やかで立派な造りをしている。(右下)手水舎で手や口をすすいで心身を清めてから参拝へ。また、今回のように日帰りの旅では、小物の収容に優れたショルダーバッグがあると便利だ。

(左)学問の神様に願いことをお参り。(中)様々な種類のお守りを販売している授与所。学業成就のお守りを購入。(右)願いごとがしっかり結ばれますように、とおみくじを結ぶ。

心字池を渡る御神橋は、太鼓橋、平橋、太鼓橋の3つの橋で連なり、過去、現在、未来を表している。

やはり福岡のシンボル「福岡タワー」見ずして帰路には着けない

最後に福岡市内へ向かう。旅を締めくくるのは、福岡のシンボル「福岡タワー」だ。展望室へ登ると、そこは市内を一望できる絶好のロケーション。その近代的な街並を見ながら、彼女ははるか昔と現在の世、その両方に思いを馳せる。そして、MAXAMとともに巡る福岡の旅は終わりへと走り始めた。

(左)「MAXAM」で福岡市内を走る。女性にも扱いやすく、快適性も高い。「旅バイク」としてもおすすめだ。(右)全高243m。海浜タワーとしては日本一の高さを誇る「福岡タワー」へ向かう。福岡市で「恋人の聖地」として認定されている。