Vol.55
素晴らしき海と自然の景観に大感動 憧れの日本列島3200km一人旅
CATEGORY:地球に遊ぶ
この夏、僕は北海道の最北端を目指して走り、そこを折り返して南下、途中あちこちと寄り道をしながら、往復3200kmの一人旅を楽しんだ。
この歳に至るまで、冒険とオフロードにばかりに明け暮れてきた僕にとって、のんびりと長い日時を要するツーリングは、「老後」の、ゆったりとした境遇になってからの「お楽しみプラン」として、長く心に置いたテーマだった。
その時期が今なのか?は別として、昨今の人々のバイクへ向ける眼差しが、なにやら「旅型」の指向へと傾き、市場ではツアラー系マシンの売れ行きがかなり好調であるとか?
時代のニーズは社会に暮らす人々の、現在におけるライフスタイルの感性や感覚が要求する「Wants」なのだから、いよいよもってバイクは人々の「旅の道具」として、そのニーズを高める時代に入ってきたのかも知れない。
バイクの特に好きな僕は、おそらく30年振り(これ本当)にもなるかも知れない?記念すべき8泊9日の、列島を縦断する大ツーリングを、この夏に楽しんだのである。その結果??いやはや、予想をはるかに超え、無茶苦茶ツーリングにハマってしまったな!と言うのが今の僕の偽らざる心境、なのである。(いや~、旅とは本当にいいもの、しかもバイクの旅が最高です)
長旅にはうってつけ、260kg、1200ccの巨漢スーパーテネレで向かった宗谷岬では…志を同じくして集まった「最北端ミーティング」(今年が1回目)のバイクの仲間たちの嬉しい笑顔に触れ、世界の自然愛好家もきっと絶賛するに違いないオホーツクでは、その海と陸の自然が織りなす美しい景観に見とれながら、つくづくと「来て良かったな」と、心に噛みしめるのでした。
そして、津軽海峡を渡って始めて立った「竜飛岬」。思わず口から、あの歌が喉をついて出てしまったのだが、多分、そのような経験は僕だけではないかも知れない?
自然の厳しさや美しさに触れると、簡単に人が愛おしくなる。旅では日常では会えない、もう一人の自分と出会うことが出来る。出発前、一人旅を心に誓った…寂しくなって、つい携帯を手にする。
久々にあった青森の友人。一緒に向かった五所川原の「立ちねぷた」の祭では、期せずして山車を見る側ではなく、引く側にまわらされて大感動。
その後、一人で立ち寄った田舎のラーメン屋の忘れがたいほど旨かった味。さらには、そよ風に吹かれ、うとうとと昼寝で過ごした日本海の至極の時間などなど、想い出は尽きないほど。
と、この夏はすっかりツーリングに開眼してしまった僕だったが、次は九州を走る。
「最南端バイクミーティング」
来る9月20~21日、本州最南端の佐多岬(鹿児島県南大隅町)において、第1回目の「最南端バイクミーティング」が行われる。ゲストは賀曽利 隆さん、他。詳しくはhttp://www.kazama-world.comをご覧下さい。8月の「最北端ミーティング」とは姉妹イベントです。
「行くぜ東北・東北復興応援ツーリング2015」
来る10月17日、宮城県石巻市のサン・ファンパークでキックオフする全国のツーリングライダーが東北の被災地を回り、走る事によって復興の応援をする「東北応援ツーリング2015」(同年11月30日までの期間)が日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の主催、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)、観光庁、復興庁、東北四県、各地域市町村、その他、二輪関連メーカー、団体などの多くの後援によって行われます。振ってご参加下さい。詳しくはhttp://www.mfj.or.jp/touring/まで。
編集部注 ヤマハ発動機およびワイズギアが主催しているイベントではありません。