TOKYO MOTOR SHOW 2015

2年に1度のビッグイベント「第44回東京モーターショー2015」にヤマハ発動機も出展し、会場の一角を彩った。

Y'S GEAR CLUB WEB

ヤマハパワービームで快適ツーリング

Vol.56

TOKYO MOTOR SHOW 2015 YAMAHA BOOTH

CATEGORY:スペシャル

2年に1度のビッグイベント「第44回東京モーターショー2015」が東京ビックサイトにて開催された。

10月29日~11月8日の11日間に渡って行われたこのイベントでは世界11カ国から合計160社が参加し、最先端の技術やデザインを紹介。ワールドプレミア75台、ジャパンプレミア68台を含む417台が展示され、812,500人を動員。ヤマハ発動機も出展し、会場の一角を彩った。

響け。YAMAHA MOTOR PRODUCT ORCHESTRA

今回のヤマハブースのテーマは、「響け。YAMAHA MOTOR PRODUCT ORCHESTRA」。プレスデーの10月28日にはヤマハ発動機代表取締役社長 柳弘之氏が登壇。「ヤマハ発動機は、これまでもこれからもヤマハと関わるすべての人々に期待を超えた感動を提供する会社でありたいと考えています」というメッセージを贈った。
オーケストラホールをイメージしたという独創的なデザインのブースには、世界初披露のワールドプレミア6モデル、日本初披露のジャパンプレミア1モデルをはじめとする合計20モデルを展示。会場でも存在感を放ち、連日大勢の来場者がブースに訪れた。その中でも話題をさらったのがヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT Ver.1」。このロボットはモーターサイクルの技術とロボティクスの技術を融合し、「Beyond HumanCapabilities」を研究テーマに開発中。なんとバイクの運転ができる上、サーキットにおけるラップタイムで“ロッシ越え”を目指しているというから驚きだ。そのほかにもフロント2輪のスポーツモデルMWT-9や2シータースポーツSPORTS RIDE CONCEPTなども注目を集め、ヤマハの2輪から3輪、4輪へと広がるモビリティの世界と、感性に響くマシンを追及する姿勢にあふれた充実の内容となっていた。これからもヤマハから目が離せない。

《ワールドプレミア》 東京モーターショーで世界初披露となる出展物 《ジャパンプレミア》 東京モーターショーで日本初披露となる出展物

出展物一覧

ピーイーディー ツー
PED2 (参考出展車/試作車)

エレクトリック・マウンテントレール

World PREMIRE 世界初出展

自然との共生をテーマに開発されたエレクトリック・マウンテントレール。高度な電子制御技術によってモータートルクをきめ細かく制御し、初心者にも扱いやすい性能と粘り強い極低速走行などを実現。わずかな音しかしないため、静かな森へも静かに分け入ることができる。EVユニットはPES2と共通化している。

ピーイーエス ツー
PES2 (参考出展車/試作車)

エレクトリック・ロードスポーツ

World PREMIRE 世界初出展

EVスポーツとして未体験のパフォーマンスを追求。フロントにインホイールモーターを搭載した二輪駆動で、ライダーに違和感を与えることなく、発進時からコーナリングまでタイヤの接地感を高めながら駆動力をムダなく路面に伝える。スマートヘルメットをベースにした次世代のライダーアシストシステムも備えている。

エムダブリュティ ナイン
MWT-9

リーニング・マルチ・ホイール

World PREMIRE 世界初出展

コンセプトはスポーツ走行におけるコーナリングを再定義する「CorneringMaster」。次々と変化する路面、タイトコーナーが続くワインディングロードを自在に駆け巡る高いスポーツ性を追求したLMWのコンセプトモデルで、フロント二輪による路面への追従性で圧倒的なコーナリングを実現する。デザインコンセプトは「轟」。ダイナミックでシームレスなボディ造形、大胆な骨格と精緻なメカニズムが融合するスタイリングで未知なる走りを期待させる。

ワイピージェイ エムティービー コンセプト
YPJ-MTB CONCEPT (参考出展車/試作車)

World PREMIRE 世界初出展

「YPJ」のMTBタイプのコンセプトモデル。電動ユニットの存在感を際立たせる発進・加速・登板性能と電動ユニットの存在を感じさせないデザイン性を両立。400Whの大容量バッテリーや多機能メーターを装備しており、フィールドを選ばず楽しめる。「“楽(ラク)”する道具から、“楽しく”スポーツする趣味材」へ。

レゾネーター125
Resonator125 (参考出展車/試作車)

125ccロードスポーツ

World PREMIRE 世界初出展

「故新融合」をコンセプトにしたロードスポーツモデル。ヤマハ伝統の軽量・スリム・コンパクトのスポーツ性を追求した車体と新しいメーター周りのデバイス、さらにルーツである「音楽のヤマハ」による楽器製造のクラフトマンシップが融合。これからモーターサイクルの楽しさに出会う人、ベテランライダーの双方が楽しめる1台。

スポーツライド コンセプト
SPORTS RIDE CONCEPT (参考出展車/試作車)

2シータースポーツ・デザインコンセプト

World PREMIRE 世界初出展

正統派のスポーツカープロポーションに、多様なモビリティを持つヤマハらしい発想を融合。モーターサイクルを感じさせるデザインエレメントが、大人の遊び心を刺激。F1マシンの思想が反映されたiStreamコンセプトによる軽量・高剛性・高強度なスケルトンフレームが大きなポイントで、シティコミューターからスポーツ、SUVなど一つのプラットフォームから多彩なバリエーション展開が可能。

※iStream: ゴードン・マーレーデザイン社が提唱するF1に源流を持つ軽量&高剛性な車両構造

ブイマックス
VMAX (市販車)

パワーフローを視覚化した優美なボディに、胸のすく加速感とパワー感が特徴の水冷V型4気筒・1679cm3エンジンを搭載。YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)やYCC-I(ヤマハ電子制御インテーク)といった電子デバイスでトルクをデザインし、全域Vブーストともいえる怒濤の加速性能を実現。

トリシティ125
TRICITY 125 (市販車)

フロント二輪の安定感を備えた新しい楽しさや、様々な路面状況での快適な乗り心地で「広がるモビリティの世界」を具現化したLMWの第1弾。2本のフロントホイールは最適化されたジオメトリによって、優れた直進性と小回りの効く軽快なハンドリングを両立。安定感にも寄与している。

エヌマックス125
NMAX125 (市販車)

Japan PREMIRE 日本初出展

欧州を中心に展開するスクーターブランド「MAXシリーズ」テイストのボディにBLUE CORE思想に基づく新開発のエンジンを搭載したスポーティスクーター。製造を行うインドネシアをはじめ、ASEAN各国や先進国に展開するグローバルモデルの日本向け仕様車。

モトボット Ver.1
MOTOBOT Ver.1 (技術展示)車両: YZF-R1M

新たな価値創造のために。ヒト型自律ライディングロボット

乗り物には手を加えず、人側から見た車両操作にフォーカス。スピード・エンジン回転数、姿勢などの情報を元に搭載した6つのアクチュエータ(ステアリング・アクセル・フロントブレーキ・リアブレーキ・クラッチ・シフトペダル)を制御し、自律的な運転操作を行う。サーキットでのラップタイムでバレンティーノ・ロッシに挑み、その成果を製品展開と新たな価値想像に応用していきます。

エムティ ゼロナイン トレーサー ABS
MT-09 TRACER ABS (市販車)

プラットフォームは直列3気筒エンジンを搭載した「MT-09」。市街地からツーリングまでスポーティな走行性を実現する展開モデルで、レイヤー構造を採り入れたフロントカウルやハンドルカバー等の装備によるツーリング時の高い快適性が特徴。

ワイゼットアール エムワン
YZR-M1 (参考出展車/記念車)

世界最高峰の二輪ロードレースMoto GPに出場するレース専用車。2002年のデビュー以来、通算7回の年間チャンピオンを獲得。車名の“M”はレースによって得た技術を市販車へフィードバックする使命(Misson)とMotoGPでチャンピオンを獲得する使命に由来。

ワイゼットエフ アールスリー ABS
YZF-R3 ABS (参考出展車/記念車)

「YZF-R25」(250cm3)をベースに320cm3に排気量をアップ。日常域での扱いやすさはそのままに、走行性能をさらに向上。「Rシリーズ」のDNAを受け継ぐスタイリングのボディに、水冷直列2気筒エンジンを搭載。ABS(アンチロックブレーキシステム)も装備している。

ワイゼットエフ アールワン
YZF-R1 (参考出展車/輸出仕様車)

MotoGP用マシン「YZM-1」の技術思想を体感できる市販車として開発されたヤマハスーパースポーツのフラッグシップモデル。市販二輪車として初めて6軸センサーを搭載し、高度な制御技術により高次元のハンドリングと走行性能を実現。上級モデルの「YZF-R1M」には電子制御サスペンションやカーボン素材の軽量カウル、レースで役立つ各種情報を記録するインターフェイスも搭載されている。

ワイエックスズィー1000アール
YXZ1000R (特別出展物/海外生産車)

ROVは北米を中心に市場が拡大しているカテゴリーで「XYZ1000R」はヤマハROVのA第4弾。新開発の水冷3気筒998cm3エンジンを搭載し、荒地や砂漠などさまざまな環境でのスポーツ走行を想定した2人乗りのピュアスポーツモデル。

エスアール400
SR400 (市販車)

初期型モデル発売以来、37年間に渡り愛され続けるロングセラーモデル。シンプルで美しいボディに豊かなトルク感と鼓動感が楽しめるビッグシングルエンジンを搭載。マフラーには宝石のような輝きを放つナノ膜コーティングが施されている。

ティーマックス530 ABS アイアンマックス
TMAX530 ABS (TMAX530 ABS IRON MAX)(市販車)

オートマチック・スーパースポーツ「TMAX」の最新モデル。低中速から力強いトルクを発生する530cm3エンジンと、リニアな加速感を実現するベルトドライブ、軽量化と高剛性をバランスさせたアルミフレーム&リアアームがスポーティーなパフォーマンスを実現。

エムティ ゼロスリー
MT-03 (市販車)

直列2気筒320cm3エンジンを搭載したMTシリーズの新モデルでコンセプトは「大都会のチーター」。「YZF-R3」の軽量・スリム・コンパクトな車体とエンジンをプラットフォームに、シリーズ共通のシャープで躍動感のある独創的なスタイリングを施している。

エムティ ゼロセブンABS
MT-07 ABS (市販車)

クロスプレーンコンセプトに基づき開発された270°位相クランクエンジンを採用。日常ユースでの楽しいコミューティングと週末のファンエキサイトメントを兼ね備え、経験を問わず走る楽しさや歓びを直感的に体感できるスポーツバイク。

ワイピージェイ アール
YPJ-R (市販車)

第43回東京モーターショー出展の「YPJ-01」のコンセプトを受け継ぎ、電動アシスト機能を装備した高性能ロードバイクの市販モデル。力強い発進・加速・登板性能を持ち、電動ユニットの存在を感じさせないデザイン性や軽快な自転車走行性能が主な特長。

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